2023年11月18日 / 最終更新日 : 2024年3月27日 cara_admin 笑顔・表情・印象改善

第一印象を左右する！面接での表情の使い方と対策テクニック

転職活動や昇進昇格における面接は、「一人のビジネスパーソンとして自分を売り込む」ための場です。限られた時間で最大限のアピールするためにも、第一印象の良し悪しは評価に大きく影響します。面接での表情も選考のポイントです。

そこで今回は、質疑応答や話の内容以外で評価を伸ばせる可能性のある、面接官に好印象を与える表情の使い方と対策テクニックについてお伝えします。

1 なぜ面接での表情が重要なのか
2 良い印象を持たれる表情の作り方
3 対策として取り入れたい表情のクセの自己診断方法
4 面接前の表情のリラクゼーション法
- 4.1 呼吸法によるリラクゼーション
- 4.2 表情筋ストレッチのやり方

なぜ面接での表情が重要なのか

面接はあなたの能力だけでなく、あなた自身を評価される瞬間です。その時、目に見える行動の一つである「表情」は、あなたがどのような人間であるかを示す重要な要素となります。表情はあなたがまだ言葉で伝えていないあなた自身を伝えます。

だからこそ、面接での表情が極めて重要なのです。

表情と第一印象の関係性

面接時、まずあなたに会った面接官は、一言も話さずともあなたの表情を見て第一印象を抱きます。第一印象は、その後の面接の流れや結果に大きく影響を与えるものです。表情が明い人は、面接官が無意識的に好印象を持つ確率が高まります。逆に、暗い表情やよそよそしい表情は、第一印象を下げ、そこから挽回するのは難しくなります。ですから、一つ一つの表情があなた自身を如実に示し、それが第一印象を作ると認識しておく必要があります。

良い表情がもたらす面接評価の効果

良い表情をすることにより、面接評価を高く保つことができます。
明るく自信に満ちた笑顔は、あなたが仕事に対して積極的であること、チームメイトと良好な関係を築ける可能性があることを示します。

また、面接官の質問を聞いて真剣な表情を見せることは、あなたが仕事に対して真剣であること、自分の仕事に誇りを持っていることを伝えることが出来ます。

表情のマネジメントが難しい理由

それにもかかわらず、人が自分の表情をコントロールするのは容易ではありません。顔を思い通りに動かすためには、表情筋を上手に動かす必要がありますが、表情筋の筋力や柔軟性やコントロールする能力が低下していると、思うように顔を動かすことはできません。

加えて、面接のようなストレス状況では、緊張から、本来の自分を表現することが困難になることもあります。

だからこそ、日頃から表情筋を積極的に動かして、自分の表情を適切にマネジメントするスキルを身につけることが求められるのです。

良い印象を持たれる表情の作り方

人の表情は、感情や思考を表現します。
良い印象を持たれる表情とは、自身の感情や思考を適切に伝え、相手を安心させるものです。

自身の感情を素直に相手に伝えることは、嘘のないコミュニケーションを成立させ信頼関係を築くことができます。

しかし、自分の感情をありのままに伝えることが全て正しいとは言えません。表情は自分が何を感じているのかを伝えるためだけでなく、相手にどのような感情を抱かせたいのか、自身をどのような印象で見て欲しいのかにも考えを巡らせる必要があります。

職種や社風によって、必要とされる人材は違います。落ち着いた人柄が好まれる職種もあれば、明るく元気な人材が求められる職種もあります。求められる人材であることを踏まえて、表情を作り印象設計をする必要があります。

落ち着いた表情の作り方

落ち着いた表情とは、穏やかで安定した心情を表す表情です。自分自身が内面的にリラックスしていると、自然と顔にもその落ち着きが現れます。まずは、心を落ち着けることが大切です。
そして、相手と目を合わせる時には、優しく見つめること。強く見つめると相手を圧迫してしまいますが、それを避けるためにも、優しい目つきを心掛けてみましょう。

表情筋の動きで説明すると、目は見開きすぎず、目の周りについている筋肉〝眼輪筋〟はリラックスさせます。

また、口元が硬くなっていると、不安や緊張を感じさせる原因となります。口の周りの筋肉〝口輪筋〟はリラックスさせましょう。真一文字の口や、への字口はマイナスの印象を与えてしまいます。ほんの少し口角を上げるように〝口角挙筋〟を意識します。

このように表情を意識することで、相手に対する印象が大きく変わり、相手への信頼感を生み出します。

自信を感じさせる表情の作り方

自信を感じさせる表情を持つには、まずは自分自身に自信を持つことが重要です。自分自身の価値を理解し、自信を持って主張する勇気を持つことが必要です。

そしてその意気込みを表現する表情の特徴は、目元と口元は力強く、上頬はリラックスした表情となります。

上まぶたを程よく引き上げ、黒目に力を入れる感じで、口元の口輪筋、口角挙筋にも程よく力を入れます。

適度に笑顔であることも大切です。これらは信頼性を高め、自信を感じさせます。しかし、表情筋に力が入りすぎると、強さが強調されて自信過剰な印象になってしまいますので注意しましょう。傲慢さと捉えられ、相手からの反感を買ってしまう可能性があります。

興味や関心を示す表情の作り方

興味を示す印象深い表情を作るためには、まずは心からの関心と興味が必要です。無理に興味を装うのではなく、本当に知りたいと思う事柄に対する自然な反応を心掛けましょう。

自然と目は大きく開かれ、時には眉が上がることもあります。口元は自然に開いたり、微笑むなど、大きな動きと小さな動きが入り混じる、複雑な表情になります。

また、相手の話に耳を傾け、時々頷いたり反応を見せたりすることも重要です。これにより、相手にあなたが自分の話に関心を持っているという印象を与えることができます。頷きやほほえみは相手に対する尊重の表現ともなります。

しかし、大袈裟な反応は避けてください。自然な反応と捉えてもらえず、相手にとっては不快に感じられる可能性があります。

対策として取り入れたい表情のクセの自己診断方法

表情のクセは、人間関係やコミュニケーションにおいて、大いに影響を及ぼす要素です。気付かないうちに出てしまう表情のクセが他人に与えるイメージだけでなく、自らの自信にも影響を与えることがあります。そこで、表情のクセをチェックし、良い印象を与えるための習慣を身につけるための自己診断方法をご紹介します。

自己診断をするメリット

自己診断をすることにより、第三者からはどのように見えているかを把握することが出来ます。また、自分では気づきにくい表情のクセも発見できるでしょう。例えば、話をしている時に無意識に眉をひそめる、笑う時に一方の口角だけが上がるなど、細かい部分まで確認することが出来ます。自己診断によって明らかになる問題点を改善することで、自分自身のイメージアップにつながるのです。さらに、自己診断を続けることで、自分に自信を持つことが増え、人とのコミュニケーションやビジネスなどでのパフォーマンスも向上するでしょう。

鏡を使った自己診断の方法

鏡を使った自己診断方法は非常にシンプルです。全身鏡に向かって、普段の会話を想定して話をしましょう。鏡の中の自分の表情を見つつ、その表情がどのような印象を与えているかを想像します。例えば、笑顔の時、目元や口元、頬の動きに特に注目をしてみましょう。無理に明るい表情を作りすぎていないか、自然な笑顔になっているかどうかを確認します。次に、思索中や困惑した時の表情もチェックします。無意識に眉間にしわを寄せていないか、表情が硬くなっていないかを見ます。

動画を使った自己診断方法

動画を使った自己診断方法も効果的です。スマートフォンなどで自分の話す様子を撮影すると、普段自分がどのような表情をしているかをリアルタイムで見ることが出来ます。また、一方的に話すだけでなく、友人との会話などを録画すると、他者とのやり取りの中での表情の変化も把握することが出来るでしょう。動画を見返すことで、鏡だけでは見えなかった細かな表情のクセ、例えば、人に話しかけられた時の初めの反応、人の言葉を聞いてからの変化などを確認できます。そこから、表情の改善点を見つけ出し、日々のコミュニケーションに生かしていけるのです。

面接前の表情のリラクゼーション法

非言語のコミュニケーションにおいて、表情は最も大切な表現ツールです。表情が硬いとネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。そこで有効なのが表情筋のストレッチ運動です。この方法を実行することで、表情筋の柔軟性が高まるため、表情も柔らかくなり好印象を与えることができます。また、自分自身の感情も落ち着き、ポジティブな表情を手に入れることが可能となります。

呼吸法によるリラクゼーション

呼吸法は、心地よいリラクゼーション状態を生み出すポテンシャルを秘めており、特にストレスや緊張により顔の筋肉が硬くなっているときに効果的です。まず、深呼吸を試みてみましょう。鼻から深く息を吸い、その後口からゆっくりと息を吐きます。それを何度も繰り返すことで、自分自身の心拍数が落ち着き、心地よいリラクゼーション状態に入れるでしょう。次に、このリラクゼーション状態を利用して、自身の表情筋をリセットする工程へと進みます。表情筋とは、笑ったり、驚いたり、怒ったり感情を顔で表現する時に働く筋肉のことを指します。これらの筋肉が緊張した状態を緩和することで、自然な表情をつくり出すことができるのです。