「笑顔の練習をすれば誰でも笑える」とはどう言うことか

表情筋トレーニング フェイスニング講師
office CARA 石田隆子です。

 

先日、初めてお会いした方に
「会いたくないな。嫌だな〜と思ってました。」
と言われました。笑

 

彼女は私と会う前に
私のFacebookを見て下さったそうで
そこに書かれていた
「笑顔はスキルです。」
という言葉に違和感を持ったとのこと。

 

なぜなら、彼女の考えは
「笑顔は感情によって作られるもので
心から笑いたいと思うから
自然と笑顔になる。
練習をして作り上げる笑顔は嫌だな。
そんなことを発信している人とは
きっと考え方が合わないな。
だから会いたくないな。」

そう思っていたそうです。

 

もちろん私も
笑いは心から発信されもので
無理して作り上げるものではないことを
充分に理解しています。

 

その上で「笑顔はスキルだ」
と発信しているのには理由があります。

 

それは、
自分の感情を上手く表現出来ずに
苦しんでいる人がいるからです。
笑いたいのに笑えない。
その悩みはとても深いものです。

 

楽しい、嬉しい、面白い、愛おしい。
様々なポジティブな感情を
顔で表現する手段が笑顔です。

 

その素晴らしい表情を否定された経験のある人は
まるで自分の内面までも否定されたような
苦しさを味わっているのです。

「笑顔がヘン。」
「笑顔が引きつってる。」
「目が笑ってない。」
「作り笑いに見える。」
「笑わない方が可愛い。」
「無理して笑ってるように見える。」

他者から発せられた何気ない言葉に
自信を失い笑えなくなってしまう。

 

それが子供の頃の経験の場合
自分は笑えない人間なんだと思い込み
笑顔を封印したまま大人になる。

 

そんな人に
「心が反応すれば自然と笑える。」
という言葉は苦しみでしかないのです。

 

そんな苦しみを抱えた人たちが
「練習をすれば笑えるようになるのなら
嘘笑いでもいいから笑えるようになりたい。」
そう願って笑顔の練習に取り組む。

 

表情筋トレーニングという
感情とかけ離れた取り組みをすることで
硬くなった筋肉をほぐし
衰えた筋力を養い
笑顔になる準備を整える。

 

その地道な取り組みは
硬くなった心をほぐし
衰えた感情を養うことにもつながる。

 

終わりを迎える頃には
自分も笑えることを知り
自分自身の力で変わることが出来た
という確実な手応えを手に入れ
笑えなかった自分を
過去のものとして手放す。

 

自分のために笑い
誰かのために笑えるようになる。

 

そんな受講生さんをたくさん見てきたからこそ
「笑顔はスキル。」
練習をすれば誰でも笑えるようになる。
大丈夫と発信したいのです。

笑顔で苦しむ人が減りますように。

 

ちなみに
彼女とは仲良くなれて
最高の笑顔で写真に収まることが出来ました。
めでたしめでたし。笑