歯列矯正をしても綺麗に笑えない原因

普段生活していて、顔に力が入っていると感じることはありますか?
家族に歯ぎしりを指摘された、顎関節症であごがガクガクするなど、症状が現れて初めて気づく方も多いのではないかと思います。

症状に現れていない方でも、笑顔改善のレッスンを受けて初めて、「顔の一部に力が入ってることに気付く」ことがあります。

このように、”顔のどこかに常に力が入っている状態”であったり、“顔を動かそうとした瞬間に、いつも同じ場所に力を入れすぎてしまう状態”が常態化したものが、“表情癖”です。

“表情癖”は誰にでもあるものなので、気にし過ぎる必要はありません。
しかし、癖が強くなりすぎると、
シワの発生
左右差、歪み
あごの不具合
頭痛
肩こりなど
様々な問題が発生します。

 

“表情癖”は顔の形にも大きな影響を与えます。
自分の今の顔を見て「私は生まれつきこういう顔なのだ」と思っている人も、多いと思います。
しかし、私達の今の顔は、過去の自分が作り上げたもの。

生まれてから今まで、無意識に続けてきた“表情の癖”で出来上がったのが今の顔です。


生まれつき歯ぎしりをする赤ちゃんや、顎関節症の赤ちゃんはいません。
生まれたばかりの赤ちゃんには、表情の癖はありません。
癖は成長と共に、いつの間にか定着していきます。


歯並びや骨格によって、力が入りやすい箇所、入りにくい箇所もあります。

例えば、前歯が出ているいわゆる出っ歯の人は、唇を閉じる時など、あご先に力が入りやすくなります。

あご先に力が入ると、あご先にゴツゴツとした凹凸が発生したり、への字口になりやすかったりと、表情に影響を与えます。
このような場合は、歯列矯正をしただけでは、あご先に力が入る癖が治らないことがあります。

なぜなら、長年繰り返してきた“表情の癖”は、根強く脳に記憶されているからです。
歯並びを直しても、表情を作る筋肉の使い方が変わらないうちは、“あご先に力が入る癖”を改善することは出来ないのです。

 

笑顔改善のレッスンには、「歯列矯正をして歯並びは整ったけれど、笑顔が綺麗にならない」というお悩みを抱えた生徒様が多くいらっしゃいますが、この場合も同じ理由です。
歯列矯正をしても、綺麗に笑うための筋肉の使い方がわからないうちは、綺麗に笑うことはできないのです。


でも、大丈夫です。
顔は生まれつき笑えない筋肉のつき方をしているわけではありません。
顔の筋肉の動かし方を学ぶことで、自然に綺麗に笑うことができるようになります。