マスクをしていても好印象を与える笑顔の作り方

マスクをしていても好印象を与える笑顔の作り方

「マスクをしたまま笑顔に見えるには、どうしたらいいですか?」

数年前までは、歯科医、ネイリスト、エステティシャンなど、マスクを着用したまま接客をする職種の方から質問をいただくことが多かった悩みです。
しかし最近は、この悩みが一般化しマスク着用時の笑顔の作り方をお伝えする機会が増えました。

 

人が「笑顔」と感じる要素は、口角が上がっていること、上の歯が見えていること、上ほほが盛り上がっていること、などがあります。しかしマスクを着用すると、この要素が隠れてしまうため「笑顔」と認識されにくく、コミュニケーションに支障が出ることも多いようです。

 

マスク着用時においては、目の表情がとても重要です。
目の動きだけで「笑顔」を表現し、ポジティブな感情を伝えなくてはなりません。
一体どのような目の動きをすれば「笑顔」と認識され、好印象を与えることが出来るのでしょうか。

 

マスク着用時でも好印象を与える目の動かし方

こちらの笑顔をご覧ください。


口角が上がり、上の歯が見え、上ほほが盛り上がり、笑顔と認識される要素を備えた表情です。
目に力のある元気な笑顔と言えるでしょう。

 

この写真にマスクを着けてみました。

活気がある印象ではありますが、少しにらんでいるように見えてしまうかもしれません。
マスク着用時の場合に目に力をこめて笑うと、強すぎる印象になり、優しさが伝わりにくく、笑顔と認識されないことがあります。

 

では、力を抜いて目を細めるとどうでしょうか。
今度は、何だかやる気のない眠そうな印象に見えてしまい「笑顔」には見えません。

 

ではどうしたらよいのでしょうか?
ポイントは下まぶたです。下まぶたを上げて目を細め、三日月のような目にします。

マスクを外すとこのような笑顔になります。

下まぶたについている下眼瞼(かがんけん)という表情筋は「恥じらいや優しさ」を表現する筋肉です。
そのため、下まぶたが自然と引き上がった笑顔は、優しく親しみやすい印象を与えます。
マスクを着用していない時にも活躍してくれる表情です。
但し、下まぶたに力が入りすぎると恐怖を表現する表情になってしまいますので要注意です。
リラックスして、下まぶたが自然にスッと引き上がるように練習をして下さい。

 

目の筋肉は衰えやすい筋肉ですが、積極的に動かせば改善しやすい筋肉でもあります。
目の周りが動かない、動かしにくい場合には表情筋のトレーニングがお勧めです。
目もとを積極的に動かして、円滑なコミュニケーションに活かしてください。